過去ログ - 美琴「お兄ちゃん!」一方通行「おォ、美琴かァ」
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263:鬼桜 ◆aVMyA5iujQ[saga sage]
2013/11/11(月) 21:48:09.67 ID:7doYIm6J0


†††


「お兄ちゃん!」

 声の聞こえた方向を振り返れば、自分へと飛びついてくる美琴の姿。
 何となく、そうなることは予想できていた為、慌てることもなく受け入れる。

「おォ、美琴かァ」

 もっとも、振り返るまでもなく、一方通行は美琴の存在を認識していた。
 そもそも、彼女と乗用車との間に割って入った理由が、乗用車をぶっ飛ばそうとしていた#゙女の姿を視認したからだったのだから。

 自分に密着している美琴を引きはがし、見つめる。
 鳶色の瞳が、不思議そうに、様子を伺うように、一方通行を見上げていた。

 見覚えのある顔だった。いや、見覚えがあるのは当たり前だ。

 違う、そうじゃない。


 ――あなたは、どうしていつも……


 昔の記憶が一瞬過ぎる。

 どうにも最近、感傷的になることがある。
 その理由を考えるよりも前に、頭痛が襲う。

 一方通行は、想いを振り払うように、一度、首を左右に振る。
 そうした後には、既に頭痛は消え去っていた。

 思考が通常に戻り、途端に日常に引き戻されたような感覚。
 ようやく、言葉が口をついた。

「こンなところで何してンだ?」


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