過去ログ - 美琴「お兄ちゃん!」一方通行「おォ、美琴かァ」
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264:鬼桜 ◆aVMyA5iujQ[saga sage]
2013/11/11(月) 21:51:39.02 ID:7doYIm6J0


「お兄ちゃんこそ」


 質問を質問で返されたことには釈然としないものがあったが、一方通行は気にしないことにした。

 むしろ今の状況を楽しむ事にする。


「あァ、馬鹿なンですかァ、美琴ちゃンはよォ? この腕章が目に入らねェわけねェよなァ?」


 右足を半歩進め、右肩を突き出す。左手が右腕に伸び、そこに巻かれた腕章に添えられた。
 クツクツと、いやらしい笑みを浮かべながら、言い放つ。


「風紀員ですのォ、ってなァ」


 声音に馬鹿にするような色が含まれているのは、気のせいではない。むしろ隠している素振りすら、見られない。
 ほぼ間違いなく、近くにいる黒子を意識しての事だろう。

 何故ならその所作は、黒子の日常的な振る舞いと酷似しているものだから。


「っていうかよォ、俺が風紀委員だってことくらいお前は知ってンだろォが」

「それはそうだけど」


 訊きたいことと回答に差異があるのか、美琴は何処か腑に落ちない様子でいる。
 どうにも美琴にそういう顔をされると弱い一方通行は、自分の説明が足りないのだろうと結論づけ、補足する。


「騒がしかったから、駆けつけただけだ。で、美琴は、こンなところで何してンだ?」

 改めて、問う。

「黒子の友達と会う約束をしていたから、その待ち合わせ」

「ふゥン……変なやつじゃねェだろうなァ?」

「大丈夫だと思うわよ。……たぶん、だけど」

「その言葉をそのまま信じられるほど、俺はあいつを信用してねェンだよ。つゥかそれ、オマエも信用しきれてねェだろ」



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