過去ログ - 真「ボクは雪歩の何になれるのか」
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28: ◆ueTY3VLB/s[saga]
2013/10/27(日) 22:09:16.26 ID:WO3tRq+Yo
雪歩が一通りの基礎を躓かずにこなせるようになった頃、初めてアイドルらしい仕事が舞い込んだ。
うちと同じようにぱっとしない他の事務所のアイドルと、合同でオムニバスのCDアルバムを出さないかと。
プロデューサーは意外と交友関係が広くて、
スタジオや現場ではよく色んな人と食事やら仕事の誘いを受けている。
この企画も誘われたうちの一つらしい。
「どう思う?俺はちょっと早いかとも思ったんだけど、君らさえ良ければ……」
「やります!」
ボクは半ば反射的に返事をした。すぐ、慌てて雪歩の方へ向き直った。
「……と、どうかな?雪歩は」
「わ、私……えと、う、歌は……その自信無いけど……」
雪歩は目をあっちこっちに泳がせて、途切れ途切れに言葉を紡ぐ。
やがて、決心したように息を呑み、視線を真っ直ぐプロデューサーへ向けた。
「……や、やりますっ」
ボクは小さくガッツポーズをした。雪歩はそれを見て、頷き返した。
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