過去ログ - 真「ボクは雪歩の何になれるのか」
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23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/10/18(金) 21:34:11.57 ID:zICSARrqO
ゆきまこは葛藤にこそ映える


24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/10/23(水) 14:21:15.88 ID:QtPP4uTDO
もう書かないの?


25: ◆ueTY3VLB/s[sage]
2013/10/26(土) 11:05:28.22 ID:xaqRBF3Io
遅くてごめんね!
書き終わり次第投下します。なるべく今日中に投下できるよう頑張ります。


26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/10/26(土) 17:56:36.60 ID:WhY6H4gyo
まってるぞ


27: ◆ueTY3VLB/s[sage]
2013/10/26(土) 22:32:41.41 ID:xaqRBF3Io
明日、続きを投下します。
レスありがとうございます。


28: ◆ueTY3VLB/s[saga]
2013/10/27(日) 22:09:16.26 ID:WO3tRq+Yo
雪歩が一通りの基礎を躓かずにこなせるようになった頃、初めてアイドルらしい仕事が舞い込んだ。

うちと同じようにぱっとしない他の事務所のアイドルと、合同でオムニバスのCDアルバムを出さないかと。

プロデューサーは意外と交友関係が広くて、
以下略



29: ◆ueTY3VLB/s[saga]
2013/10/27(日) 22:10:10.20 ID:WO3tRq+Yo
オムニバスアルバムの収録曲は各事務所で二曲ずつ。
ボクたちは事務所の所有する楽曲『First Stage』と、有名なポップソングのカバーで参加することになった。
ボーカルレッスンではその二曲を重点的に練習して、収録に備えた。

アイドルとして歌を録音するのは初めてだった。
以下略



30: ◆ueTY3VLB/s[saga]
2013/10/27(日) 22:11:13.68 ID:WO3tRq+Yo
下手なりに練習を重ねて、いよいよ収録当日。
いつもより少し早く起きて、午前中に事務所に向かった。

登校中の学生の流れに逆らって駅の改札をくぐると、なんだか不思議な感じがした。

以下略



31: ◆ueTY3VLB/s[saga]
2013/10/27(日) 22:13:13.42 ID:WO3tRq+Yo
「昨日の夜、早く寝なってメールしたのに」

「えへ……あの後も全然眠れなくって。真ちゃんは眠れた?」

「寝つきは悪かったけど、一応」
以下略



32: ◆ueTY3VLB/s[saga]
2013/10/27(日) 22:14:59.42 ID:WO3tRq+Yo
プロデューサーが一番大変だなあ。
ボクは安っぽい音をたてて閉まったドアを見つめた。

ふと、右肩に重みを感じた。雪歩が睡魔に負けてダウンしていた。
ボクのうなじを雪歩の髪がくすぐった。
以下略



33: ◆ueTY3VLB/s[saga]
2013/10/27(日) 22:15:43.11 ID:WO3tRq+Yo
ボクは車が走るのに合わせて流れていく窓の景色と、膝に乗った雪歩の頭を交互に見ていた。
何回か視線が窓と頭と往復した後、自分の手がいつの間にか雪歩の頭の上に置かれているのに気付いた。
明るい茶色の髪が絡まる自分の指、遅れて感じる髪の手触り。
身じろいだ雪歩の肢体、微かに鼻をくすぐったシャンプーの香り。

以下略



34: ◆ueTY3VLB/s[saga]
2013/10/27(日) 22:16:20.72 ID:WO3tRq+Yo
「え、そ、そろそろって……」

「雪歩、準備しようか」

「えっ!ちょっと待って!ま、真ちゃん!なんで起こしてくれなかったのぉ!」
以下略



35: ◆ueTY3VLB/s[saga]
2013/10/27(日) 22:16:52.41 ID:WO3tRq+Yo
「真ちゃん、私、顔に何かついてる?」

「あ……いや、その、髪が……あは、ごめんね」

「髪……?」
以下略



36: ◆ueTY3VLB/s[saga]
2013/10/27(日) 22:17:30.15 ID:WO3tRq+Yo
初めての収録はプロデューサー含めたスタッフさんたちが上手くフォローしてくれたおかげで、
大きな失敗をせずに終えることができた。
と言っても、最初は緊張で声が裏返ったり、震えたり、何度もリテイクを重ねたけど、
何とか練習通り二曲ともミスなく通して歌えた。

以下略



37: ◆ueTY3VLB/s[saga]
2013/10/27(日) 22:18:37.84 ID:WO3tRq+Yo
プロデューサーはボクらの見ていないところでもかなり動いていたらしく、少し疲れていた。
口や態度にこそ出さないものの、雰囲気が疲れていた。

お構いなく矢継ぎ早に質問を投げるボクらは、端から見ればきっとすごく意地悪なんだろう。
仕方ない。何せ、初めてのアイドルっぽい、仕事っぽい仕事だったんだから。
以下略



38: ◆ueTY3VLB/s[saga]
2013/10/27(日) 22:19:18.61 ID:WO3tRq+Yo
プロデューサーはCDをケースから取り出して、カーステレオにディスクを入れた。
淀みのない一連の動作で、止める暇も隙もなかった。
すぐに、耳にタコができるくらい聴いた『First Stage』のイントロが流れ出した。

頭に血が上り、顔が熱くなるのを感じる。
以下略



39: ◆ueTY3VLB/s[saga]
2013/10/27(日) 22:20:48.88 ID:WO3tRq+Yo
客観的な感想を言うと、自分の声は芯があってのびのびと力強く、まるで、男の子みたいな声だった。
入れ替わりに雪歩の声が車内を震わせる。繊細で儚げな女の子の声。

雪歩の声を聴いていると、徐々に頭の血が降りて行く。
喉元まで出かかった溜息を飲み込む。
以下略



40: ◆ueTY3VLB/s[sage]
2013/10/27(日) 22:24:59.22 ID:WO3tRq+Yo
今日はここまで。結構スローペース。
二人がカバーした曲は各人のお好みで想像してください。
二回目にしてすでに色々粗が目立ってますが、多めに見て頂きたいです。


41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/10/27(日) 23:54:38.77 ID:YF93RDjVo
おつ!

たのしみにしてるよー


42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/10/28(月) 00:55:44.18 ID:jzuXSkcBo
おつおつ
続きも期待してます


43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/11/11(月) 18:02:41.19 ID:3b06ENJDO
マダカナ〜?


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