過去ログ - みく「みくは今、とても幸せです、にゃ」
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2013/10/17(木) 18:55:45.15 ID:U8U4QZT20
はぁ、と溜息が洩れる。
友達が嫌いなわけじゃない。
みんな良い人ばかり。
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2013/10/17(木) 18:58:02.03 ID:U8U4QZT20
幸子「プロデューサーさん、いつになったらボクをデビューさせてくれるんですか? もう完璧じゃないですか。最初から完璧でしたけど」
彼の近くに小さな女の子がいた。
会話から察するに、あの子があのプロデューサーの事務所に入ったアイドルみたい。
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2013/10/17(木) 18:59:19.87 ID:U8U4QZT20
あの人は変態さんだった。
そう思わずにはいられない。
でも……
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2013/10/17(木) 18:59:54.98 ID:U8U4QZT20
無意識の内に、ポケットに手を入れていた。
指先に伝わる、硬い紙の感触。
どうする?
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2013/10/17(木) 19:01:45.68 ID:U8U4QZT20
正直、今でも怖い。
また同じ事を繰り返すんじゃないか、って。
でも、でもやっぱり、みくはアイドルになりたい。
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2013/10/17(木) 19:04:15.27 ID:U8U4QZT20
教えて貰った事務所に、早速来た。
電話に出た女の人は、みくの事を知っていたみたいで、すんなり話が通った。
それこそ、拍子抜けするくらい。
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2013/10/17(木) 19:07:08.21 ID:U8U4QZT20
少し固く、お世辞にも良いソファーとはいえない。
事務所も、予想以上に小さくて、事務用の机が二つしかなかった。
隣に部屋が続いているみたいだけど、物置とかそんな類かな。
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2013/10/17(木) 19:08:11.46 ID:U8U4QZT20
ちひろ「お茶は温かいのと冷たいの、どちらがいいですか?」
みく「猫舌だから、冷たい方がいいにゃ」
ちひろ「わかりました。じゃあちょっと待ってて下さいね」
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2013/10/17(木) 19:09:21.80 ID:U8U4QZT20
すぐにちひろさんは戻って来た。
手にはお盆があり、涼しげな丸いコップが乗っている。
どうぞ、と目の前に置かれたコップは、氷がぶつかり合い、甲高い音を立てた。
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2013/10/17(木) 19:12:53.28 ID:U8U4QZT20
遡る事、みくがプロデューサーと再会した前日。
みくが事務所でどういう扱いを受けて、なにをしていたかを知った日、プロデューサーは電話を握り締めた。
無論、みくの事務所に電話をかけるため。
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2013/10/17(木) 19:14:27.39 ID:U8U4QZT20
ちひろ「私、プロデューサーさんとの付き合いはそれなりに長いのですが、あんなに怒った所は初めて見ましたよ」
そう語るちひろさんに、怖かった、というような様子はない。
逆に、嬉しそうですらあった。
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