129: ◆vFrOP6Ejc.[saga]
2013/10/27(日) 21:16:22.91 ID:Yte9y/az0
「あの殿方ですわね?」
唐突に黒子が切り出した。
130: ◆vFrOP6Ejc.[saga]
2013/10/27(日) 21:23:19.90 ID:Yte9y/az0
「あの殿方本人が原因ではないかもしれませんが、あの殿方に関連することです」
「お姉さまは、ある日いきなりあの殿方のことを『当麻』と呼ぶようになったかと思うと」
「あの殿方と何か話した後に、走って帰ってきてから閉じこもるようになりました」
131: ◆vFrOP6Ejc.[saga]
2013/10/27(日) 21:29:20.25 ID:Yte9y/az0
「そうはいきません」
「これからあの殿方に会ってください」
132: ◆vFrOP6Ejc.[saga]
2013/10/27(日) 21:33:00.12 ID:Yte9y/az0
「実はもうあの殿方と連絡を取っています」
「あの殿方もお姉さまと会って話がしたいと言っています」
「これ以上学校を休むことが続けば問題は大きくなってしまいます」
「とにかく一度会ってくださいませ」
133: ◆vFrOP6Ejc.[saga]
2013/10/27(日) 21:35:03.15 ID:Yte9y/az0
「お姉さまにとって有害な殿方であれば全力で排除いたします」
「しかし、お姉さまに大切な人であれば、それは黒子にとっても大切な人です」
ちょっと涙が出かけた。
134: ◆vFrOP6Ejc.[saga]
2013/10/27(日) 21:38:24.67 ID:Yte9y/az0
一旦ここまでです。
135:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/10/27(日) 22:43:46.40 ID:cwvYkA9e0
乙ですドキドキ
136: ◆vFrOP6Ejc.[saga]
2013/10/27(日) 23:51:01.59 ID:Yte9y/az0
ちょっとだけ、続きを投下します。
137: ◆vFrOP6Ejc.[saga]
2013/10/27(日) 23:51:55.14 ID:Yte9y/az0
こうして、わたしは再びこっちの世界の当麻と会うことになった。
場所はあの公園。わたしにとってはすっかり定番になっている場所だ。
黒子に言われて行くことにしたものの、さっきから震えが止まらない。
138: ◆vFrOP6Ejc.[saga]
2013/10/27(日) 23:56:30.81 ID:Yte9y/az0
自動販売機の近くに行くと、当麻はすでに到着して待っていた。
当麻の横顔を見ると、わたしの心臓は一回大きく鼓動した。
(逃げ出したい!)
139: ◆vFrOP6Ejc.[saga]
2013/10/27(日) 23:59:23.99 ID:Yte9y/az0
黒子は短くため息をついた後、当麻に目配せをした。
「それではわたしはここで失礼いたしますの」
「あとはお二人で話してくださいませ」
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