82: ◆vFrOP6Ejc.[saga]
2013/10/26(土) 20:09:01.18 ID:VIFJr8XP0
わたしは、いつものように公園の自動販売機の前にいた。
(ああ、とうとう来てしまった)
きっともうすぐ当麻がやってくる。
こっちの世界で、わたしは当麻に何と言われるのか。
判決を待つ罪人はこんな気分なんだろうか。
誰か人がこっちにやってくる気配がする。
(当麻だ)
見なくたってわかる。
この世界では、いつだってすぐに当麻はわたしのところにやってきてくれるんだから。
わたしはずっと俯いている。怖くて顔を上げられない。
「美琴」
わたしの名前を呼ぶ当麻の声がした。
(え?わたしのこと美琴って呼んだ?)
わたしはビクッとして恐る恐る顔を上げる。
そこには、やさしく微笑みかける当麻がいた。
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