過去ログ - 【スーパーストリートファイターCROSS:StrikerS EDITION】
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11: ◆OUO0NoB5Q0bR[saga]
2013/10/22(火) 19:35:46.81 ID:dONdEd0xO
…急に気持ちが悪く、胸が痛くなってきた。あまりの苦しさに膝を突いて胸を押さえる。

「はあ、はあ…。ここは…どこ?」
気付いたらあたしは何も無い場所に、上も下も分からない謎の空間に浮いていた。
ここが何処なのか、どうしてこんな場所に自分がいるのか、そんな事を考える間を与えず胸の奥から込み上げてくる気持ち悪い「何か」。
それは黒い…言葉では言い表せないほどに真っ黒。見ているだけで吸い込まれそうな気がするほどの暗黒だった。
それは心の奥底から間欠泉の如く噴き出す。
「何か」は何色にも染まっていない空間を、あたしの胸の奥を、紙が水を吸うかの如く黒く染めていった。


「やめて…でてこないで…きえて…!」
『闘エ…壊セ…。修羅ノ如ク…悪魔ノ如ク…鬼ノ如ク…』
あたしを闘いへと誘う声が頭の中で反響して聞こえる。
声の正体が何なのかは分からなかった。でもこれに染まり切ったらあたしがあたしでなくなる事だけはなんとなく分かった。

やだ…あたしはまだあたしでいたい。
あたしはただひたすらに強く願った。
「きえて…きえろぉぉぉぉ!!」

すると胸の更に奥底から幾つもの光が飛び出した。まるで漆黒の夜空に燦然と輝く星の煌めきのように。
その光は一気に輝きを増して一体化し、奔流となって黒い「何か」をまるで鉄砲水のように押し流し、飲み込んで消滅させた。
光の奔流は更に輝きを強め、あたしも飲み込む。あまりの眩さに反射的に目を閉じて腕で顔を覆った。

………。

光が収まったところで腕を下げながら目を開けると、そこはさっき立ち止まっていた場所だった。

夢を見ていたの?でもそれにしてはあまりにも現実味が…。


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