過去ログ - 【スーパーストリートファイターCROSS:StrikerS EDITION】
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497: ◆OUO0NoB5Q0bR[saga]
2014/03/19(水) 23:04:00.22 ID:TbH63DB6O
ある日彼は気付く。
「足りない」

身体を極限まで鍛えても師事して技を磨いても巨万の富を築いても手足となる組織を作ってもまだ足りない。
「『力』…。全てを平伏させ支配する…圧倒的・絶対的な力!!」
以下略



498: ◆OUO0NoB5Q0bR[saga]
2014/03/19(水) 23:08:15.83 ID:TbH63DB6O
力を求めてから数十年後、顔には深い皺が刻まれ筋肉は空気の抜けた風船のように萎んだ。老齢である。
座して死を待つのみとなった彼は絶望する。
「このままでは野望が潰える。何者にも成れずに終わってしまう」

それでも彼は諦め切れなかった。
以下略



499: ◆OUO0NoB5Q0bR[saga]
2014/03/19(水) 23:16:09.97 ID:TbH63DB6O
魂の慟哭に何処からとも無く聞こえてくる謎の声が応えた。
『求める者よ。野望の為に人の身を…人としての生を捨てる覚悟はあるか?』

脳が都合良く創り出した幻聴か?見兼ねた誰かの芝居か?いや…そんな事はどうでもいい。どの道自分はこの世を去るのだから。

以下略



500: ◆OUO0NoB5Q0bR[saga]
2014/03/19(水) 23:23:52.78 ID:TbH63DB6O
魂の慟哭に何処からとも無く聞こえてくる謎の声が応えた。
『求める者よ。野望の為に人の身を…人としての生を捨てる覚悟はあるか?』
脳が都合良く創り出した幻聴か?見兼ねた誰かの芝居か?いや…そんな事はどうでもいい。どの道自分はもうこの世を去るのだから。

「(ならば…!)」
以下略



501: ◆OUO0NoB5Q0bR[saga]
2014/03/19(水) 23:29:27.09 ID:TbH63DB6O
その瞬間、人間としての彼の生は終わりを告げた。
『魔人』の誕生である。
「我が名は『ベガ』…。人より生まれし地獄の魔人!この『サイコパワー』にて我が覇道を突き進み、我が野望を成就せん!!」


502: ◆OUO0NoB5Q0bR[saga]
2014/03/19(水) 23:46:45.51 ID:TbH63DB6O
今日はここまでにします。

ついに来たァァァァァァァァーーーーーーーーッ!!!!
ウル4の新キャラ5人目の発表ッ!!
存在自体は昔から設定されていたけどプレイアブルキャラになるのはウル4が初!!
以下略



503: ◆OUO0NoB5Q0bR[saga]
2014/03/23(日) 21:34:47.63 ID:1D8fFnWFO
[四月某日 とある世界 秘密基地]
「……夢か。久しいな」
ベガは玉座にて夢を見ていた。それはかつて自分が人間であった頃の記憶。忌まわしい過去だ。

「(人を捨ててから今まで見る事の無かった夢…。それも思い出すのも忌々しい人間だった頃の記 憶だが…『時』は近いという事か?)」
以下略



504: ◆OUO0NoB5Q0bR[saga]
2014/03/23(日) 21:38:38.36 ID:1D8fFnWFO
モニターには紫色の長髪で白衣姿の若い男が映し出された。
『お久しぶりですねぇ総帥殿。この度は…」』
「挨拶はいい。要件を言え」
『おおっと、これは失礼。「例の計画」の進行状況の確認をと思いましてね。こちらの準備は整いました。そちらはいかがですか?」』
「白々しい奴め…。サンプルデータがあれば直ぐにでも完成するわ。そのデータを収集する役目を買って出たのは貴様であろう。その件はどうなっている?」
以下略



505: ◆OUO0NoB5Q0bR[saga]
2014/03/23(日) 21:42:33.79 ID:1D8fFnWFO
『勿論抜かりはありませんよ。総帥殿のお陰で準備は完璧です。『彼』は格闘家に大変興味を持っていらっしゃるので実に煽りやすかったですからね。その彼から近々「格闘大会」が開催されるとの連絡がありました』
「…ほう、他の世界でも行われる事があるとは初耳だ」
『私もこのような催しはあまり記憶にありませんが…格闘家はミッドチルダ中の注目の的ですから多数の格闘家を抱える「機動六課」は自然と注目されます。恐らくは彼の思惑と機動六課の思惑が偶然にも重なった、といった所でしょう。嬉しい誤算ですよ。これは面白いデータが取れそうですね』


506: ◆OUO0NoB5Q0bR[saga]
2014/03/23(日) 21:46:39.77 ID:1D8fFnWFO
「格闘家と魔導師の闘い…今度はじっくりと楽しめそうだな。よし、試合の様子をリアルタイムで送れ」
『総帥殿の御力とシャドルーの技術提供のお陰でこちらの研究も「娘達」の調整も捗りましたからね。その程度はお安いご用です。彼によく言って聞かせますよ。
…ところで総帥殿、近々御一緒に食事でも如何でしょうか?』
「断る。他人との食事に興味は無い」
「フフフ…連れない御方だ。ではこれにて失礼致します、総帥殿」
以下略



507: ◆OUO0NoB5Q0bR[saga]
2014/03/23(日) 21:51:07.22 ID:1D8fFnWFO
通信を終了してからベガが呟く。
「ドクター『ジェイル・スカリエッティ』…。フン、腹に一物抱えているのは間違いないが…相変わらず考えの読めぬ男よ。だが今はあの男の頭脳と情報が必要だ。『時』が来るまでせいぜいこのベガの手足として働くがよいわ」



以下略



508: ◆OUO0NoB5Q0bR[saga]
2014/03/23(日) 21:59:32.26 ID:1D8fFnWFO
敵は動き出した。
水面下で静かに、そして着実に計画は進んでいる。
ベガは野望成就の為の全ての駒が整いつつある事を直感していた。 ジェイル・スカリエッティの「思惑」を意にも介さずに……。

そしてここよりある者にとっては長く、ある者にとっては短い一年間の闘いの火蓋が切って落とされた。
以下略



509: ◆OUO0NoB5Q0bR[saga]
2014/03/23(日) 22:02:23.62 ID:1D8fFnWFO
【次回予告】
リュウ「消えてしまった若い命…。二度と取り戻せない尊い未来…。
彼は闘う。悪と…そして自分と。守る為の拳を守るもべき者達へ向けながら…」

なのは「『戦場』・『正義』・『覚悟』…。小さな一歩を歩み始めたばかりの少女達に突き付けられる現実…。互いに譲れない信念が招く辛い戦いと共に…。
以下略



510:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/23(日) 22:06:45.16 ID:1D8fFnWFO
今回はここまでにします。
いやーウル4の五人目が発表されて興奮しっぱなしですよ!
ディカープリって身体的特徴(スリーサイズとか)も声優もキャミィと同じだからもしかしたらキャミィのクローンかも知れないですね(なんかキャミィを憎んでるらしいし)。


511: ◆OUO0NoB5Q0bR[saga]
2014/03/27(木) 22:21:53.54 ID:i2mAxvChO
第五話「正義 ー贖罪と信念ー」
【リュウside】
[新暦75年 4月某日 機動六課敷地 湾岸部]
今日は朝から気分が晴れない。いつもならとっくに修行を開始している時間だが、残念ながら今日はそんな時間は無い。何故ならばナッシュと子供達の対決の日だからだ。
ガイルの話を信じるならばこの対決を通してナッシュの胸の内が明かされるという。
以下略



512: ◆OUO0NoB5Q0bR[saga]
2014/03/27(木) 22:26:49.84 ID:i2mAxvChO
「ナッシュとフォワード四人は全員揃っているようだな」
「おはよう。ナッシュは…やっぱり浮かない顔ね」
ガイルと春麗が様子を見に来た。数日前までは見届けるかどうか考えていたようだが、やはり見届ける事を決めたらしい。

「お、みんな見に来たのか。来るの渋ってたんじゃなかったのか?」
以下略



513: ◆OUO0NoB5Q0bR[saga]
2014/03/27(木) 22:32:01.30 ID:i2mAxvChO
「シグナムは冗談が通じねえなぁ。…それにしてもナッシュの奴、やっぱ暗い顔してやがんな」
「我々との任務中には見せた事の無い感情か。…事情は聞いたがやはり信じ難いな。普段の彼からはとても考えられん」
「誰だって譲れない事とか古傷の一つくらいあるさ。それに…例え真実でも、どれだけ正しくても、言葉だけじゃ相手には伝わらない事もあるし伝わっても受け入れられない事だってある。あたし達もそうだったろ?」
「……そうだったな。彼が何を思い、何を伝えようとしているのか…。見届けさせて貰おう」
「…はいです」
以下略



514: ◆OUO0NoB5Q0bR[saga]
2014/03/27(木) 22:35:02.31 ID:i2mAxvChO
対決の前にジャッジを務めるなのはからのルール説明と質疑応答。
「皆さんおはようございます。本日の模擬戦のジャッジを務めさせていただく高町なのはです。開始前にルールの確認を行いますのでご静聴願います。

………
………
以下略



515: ◆OUO0NoB5Q0bR[saga]
2014/03/27(木) 22:38:38.75 ID:i2mAxvChO
「そんな言い方…!」
「二人共落ち着いて。…ナッシュ中尉、こう言っていますが如何ですか?今からでも魔力資質(魔法を使用出来る資質及び得意な魔法の関連技術の総称)の無い方でも装着できるジャケットを支給出来ますが」
「何度も言わせないでくれ。不要だ」
「…了解です。では他に何かありますか?無ければ以上で締め切ります」

以下略



516: ◆OUO0NoB5Q0bR[saga]
2014/03/27(木) 22:41:09.15 ID:i2mAxvChO
位置に着くと通信機を通してなのはが語り掛ける。
『双方所定の位置へ到着。それではナッシュ中尉VSスターズ分隊・ライトニング分隊隊員合同チーム…』

「(ナッシュ…。お前の真意、確かめさせて貰うぞ!)」
『FIGHT!!』


517: ◆OUO0NoB5Q0bR[saga]
2014/03/27(木) 22:44:38.08 ID:i2mAxvChO
闘いは始まった。
五人の様子はモニターでも確認出来るが、俺はこの目で直接見届けたかったので舞台でなのはと共に視認可能な位置で見届ける事にしていた。

開始してから間も無くガイルと春麗もやって来た。最初は渋っていたがやはり二人も自分の目で見届けたいようだな。
他のメンバーはこちらには来ず、モニターで見ているらしい。話によると「自分達は部外者。友人であるあなた達は近くで見届けるべき」とはやてが言っていたそうだ。


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