過去ログ - 【スーパーストリートファイターCROSS:StrikerS EDITION】
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256
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◆OUO0NoB5Q0bR
[saga]
2013/12/29(日) 20:53:19.03 ID:ng3M5R8OO
「(こ…これは『殺意の波動』…!なんて事だ!)」
俺は以前殺意の波動に目覚めかけた事が数度あったが、感情の爆発によってそうなった事は一度も無い。 だがスバルは違った。
「(根の深い感情かも知れんが感情だけでこうなってしまうとは…。非常に危険だ。今まで何も起こらずに無事でいられたのが不思議な程に…)」
こうなってしまった以上は迷う時間も無く、闘わざるを得なかった。
257
:
◆OUO0NoB5Q0bR
[saga]
2013/12/29(日) 21:22:11.73 ID:ng3M5R8OO
「ハアッ!!」
「ッ!?」
スバルは飛び込みざまに厳つい武器の装備された右拳を振り下ろしてきた。
嫌な予感がして飛び退くと、拳が振り下ろされたその地面が衝撃で抉れて巨大なクレーターが現れた。
「(この威力…!油断したらやられる…!)」
以下略
258
:
◆OUO0NoB5Q0bR
[saga]
2013/12/29(日) 21:55:55.84 ID:ng3M5R8OO
「ふッ!」
隙を突いて鳩尾に右拳を打ち込むが、溢れ出す殺意の波動が壁を作っておりスバルの体には届かなかった。
「(くっ、やはり気を込めた一撃でなければ届かんか!)」
殺意の波動は身体能力を異常に強化する力を持っている。その影響か武器の装備された右拳は一撃で致命傷になりかねない威力に達していた。
以下略
259
:
◆OUO0NoB5Q0bR
[saga]
2013/12/29(日) 22:36:02.66 ID:ng3M5R8OO
右拳を警戒しながら捌いていると当然他の部分への警戒は甘くなる。スバルは俺が右拳を躱したその隙を突いて俺の右脇腹に左膝を入れる。
「ぐッ!(人間が最も反応しにくい対角線からの攻撃…!)」
ダメージを受けて前にもたげる俺の顔に右拳を減り込ませる。
「がッ!」
以下略
260
:
◆OUO0NoB5Q0bR
[saga]
2013/12/29(日) 23:20:06.46 ID:ng3M5R8OO
スバルの動きが止まっているうちにダメージチェックを行う。
「(脳が揺れて…体に力が入らん…。肋骨は…何本か折れている…。顔は…腫れているが…何とか骨折はしていないようだ…)」
右拳が命中する瞬間に頭部を後ろへ引いた事で頭部へのダメージを軽減する事に成功し、K.O.されずに済んだようだ。しかし…
「(何故…攻めて来ない…)」
以下略
261
:
◆OUO0NoB5Q0bR
[saga]
2013/12/29(日) 23:49:54.51 ID:ng3M5R8OO
「…思った通りリュウさんだ。4年振りだね。どう?あたし強くなったでしょ?」
何を思ったのかスバルは突然語り出した。
「(『4年振り』?…って事はスバルとこの人は知り合い?…スバルが前に言ってた『気になる人』ってまさか…!)」
「(立てるまで…時間を稼ぐしかない…)。やはり…気付いていたか…。確かに君は強くなった…だが…その力は…」
262
:
◆OUO0NoB5Q0bR
[saga]
2013/12/30(月) 00:01:11.19 ID:RXLXjgX1O
「うん、凄い力だね。使えば使うほど…壊せば壊すほど力が湧いてくるよ!」
「その力を使って…どう思った…?」
「ハハハハハ!楽しい…楽しいね!感情のままに…壊す為、殺す為に力を振るうのがこんなに楽しいなんて!」
なんて乾いた笑い声だ。しかも人を傷付ける事を「楽しい」と言った。
263
:
◆OUO0NoB5Q0bR
[saga]
2013/12/30(月) 00:16:20.31 ID:RXLXjgX1O
「そ…そんな事は…許されん!本当の君も…そんな事は望んでいない筈だ!」
「本当のあたし?…これがそうだよ!」
「闘いの本質とは…!己を鍛え!相手の生命とぶつかり合い!互いを高め合う事!一方的な破壊は何も生み出さない!その力に身を委ねるな!力に…自分に負けるな!」
「あんたに…あたしの何が分かるんだ…。あたしは負けない!この力があれば…誰にも!何にも!」
264
:
◆OUO0NoB5Q0bR
[sage]
2013/12/30(月) 00:22:12.82 ID:RXLXjgX1O
今日はここまでにします。
今は休みだから次はもっといっぱい投下します!
265
:
◆OUO0NoB5Q0bR
[saga]
2014/01/01(水) 21:36:05.81 ID:xArOn00xO
問答の時間は終わった。スバルは俺に向かって拳を構える。
「(まずい…まだ立てん…!)」
スバルが今正にこちらへ向かおうとした瞬間、ティアナがスバルを羽交い締めにした。
「スバルやめなさい!あんた自分が何を言っ…」
以下略
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