過去ログ - 【スーパーストリートファイターCROSS:StrikerS EDITION】
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◆OUO0NoB5Q0bR
[saga]
2014/01/12(日) 21:49:01.03 ID:8sCypf50O
「は、恥ずかしいからそれ以上言わないで…」
なのはは顔を伏せてしまった。
「…言葉を選んで感想を言ったつもりだったんだが…。気を悪くしたならすまん」
やってしまったか…。対話の修行も必要かもしれんな…。
以下略
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◆OUO0NoB5Q0bR
[saga]
2014/01/12(日) 22:21:12.39 ID:8sCypf50O
なのはと二人でスバルへ駆け寄って声を掛けると、スバルは慌てふためいた後に感極まったのか涙を流した。
「覚えてるっていうか…あたし…ずっと…なのはさんに憧れてて…」
「(なのはに憧れていたのか。だが戦い方が全く似てない…というより基本は殆ど格闘家と変わらんな。やはり空を飛べないと真似るのは難しいか。そもそも魔法の使い方を見るに中距離以遠の攻撃も得意ではないようだ。
だが逆に不得手な分を格闘術と魔法を組み合わせて近接戦闘に特化して補いつつ、燃費は悪いながらも中距離まで届く魔法も使えるようにしているんだな。なかなか合理的な戦闘技術だ。ヴィータ達の魔法と似ているな)」
313
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◆OUO0NoB5Q0bR
[saga]
2014/01/12(日) 22:37:49.37 ID:8sCypf50O
会話が一通り終わってから思索に耽る。
「(スバル…不思議な子だ。あの子は俺が過去に置いてきてしまった気持ち…ただひたすらに『強くなりたい』『強敵(とも)と闘いたい』という純粋な気持ちを思い起こさせてくれる。まるでさくらが目の前にいるようだ)」
「(だが…強くなるという事は…力を高め『相手を倒す』という事…。そして…)」
「相手を倒す」という言葉をきっかけに修行時代のある出来事が頭を過る。
314
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◆OUO0NoB5Q0bR
[saga]
2014/01/12(日) 22:59:35.19 ID:8sCypf50O
【回想】
[リュウの青年時代 地球 日本 関西地方 とある山奥]
「武道とはな…」
「「(また始まった…)」」
寝そべりながら俺達の組手を眺めつつ、俺達の師匠「剛拳」が唐突に語り出す。
以下略
315
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◆OUO0NoB5Q0bR
[saga]
2014/01/12(日) 23:12:31.89 ID:8sCypf50O
「それは…『相手より強くなった』という事でしょうか?」
当時の俺は学が無かったので頭は悪かったが、一生懸命考えて答えた。
「『勝利をこの手に掴む』って事では?」
俺の数少ない友であり同門でもある『ケン』が答える。
以下略
316
:
◆OUO0NoB5Q0bR
[saga]
2014/01/13(月) 00:20:23.61 ID:7okhX+fEO
「(…それは突き詰めると相手を『殺す』事に他ならない。その果ては『一撃必殺』…。俺は…殺す為に強くなろうとしているのか?)」
俺の中に眠る殺意の波動は俺の意思に関係無く常に破壊と死を求めている、言わば「本能」のようなものだ。
「(俺は…殺意の波動と同じものを求めてしまっているのか?…師匠…あの時の問いは俺がこうなる事を見越して俺に正しい答えを出させようと…)」
以下略
317
:
◆OUO0NoB5Q0bR
[saga]
2014/01/13(月) 00:36:22.97 ID:7okhX+fEO
殺意の波動とは俺の修める拳法の伝承によると「闘いの中に身を置く者ならば誰もが目覚め得る力」であり、「この世の全てを殺し得る力」らしい。だが実際にはそんな事は起こっていない。原因は不明だが、「殺意の波動に目覚めし者」は例外無く「時代の変革と共に消え去っていった」からだそうだ。
訳が分からなかった。それ程の力ならば何故歴史の表に出て来ない?「消え去る」とはどういう意味だ?何故…俺に宿っている…。
考えれば考える程に訳が分からなくなる。
「何故俺が…望んでもいないこんな力を…!」
以下略
318
:
◆OUO0NoB5Q0bR
[saga]
2014/01/13(月) 01:19:07.72 ID:7okhX+fEO
「(だがそれでもこの感情を抑え切れん…。俺の拳は…拭い切れない血に染まる運命なのか…!)」
「リュウさん…。落ち着いて、ね?」
突然なのはが俺の手を握ってきた。すると不思議と怒りで煮え滾っていた心が静まっていくのを感じた。
「大丈夫。あなたの拳は無闇に人を傷付けたりしない。もしそうなりそうになったら私が絶対に止めてあげるから…。だから…そんな顔しないで…」
以下略
319
:
◆OUO0NoB5Q0bR
[saga]
2014/01/13(月) 01:30:32.01 ID:7okhX+fEO
…なのはに気付かされるとはな。
「自分らしくない」。これは俺にも言える事だ。
先程のような後ろ向きな事ばかり考えてしまうという事は、これは頭で考えるだけでは出ない答えなのかもしれない。
ならば俺にできる事はただ一つ…「闘う」という事。 思えば俺の悩みにはいつだってこの拳が答えてくれた。
あれこれ考えるのは俺らしくなかったな。 ならば俺はいつものように俺らしく闘うだけだ。
以下略
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以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/13(月) 01:45:21.58 ID:7okhX+fEO
なのは「きっかけと始まりは四年前の空港火災…」
フェイト「炎の中…幾つかの出会いが、幾つかの決意がそこから生まれて…」
リュウ「出会いが、そして決意が運命を交差させ標無き道を紡ぎ出す…」
次回 スーパーストリートファイターCROSS:StrikerS EDITION
以下略
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