過去ログ - まほ「まほみほ大作戦だと?」 沙織「はい!」
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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/23(水) 22:20:19.81 ID:5Jr75uph0
「すまない。ここはどうだろうか」

「っ……おねぇちゃ……そこも」

「洗う所が無くなってしまうが……」

「ご、ごめん……我慢するね!」

「ならば、背中だけにしておこうか」

「え……」

「ほら、先に洗ってくれ。私は髪を洗うから」

「あ、うん……ありがとう」

みほの身体が冷えてしまっても悪いので、自分でしてもらうことにした。
本当に小さな頃には、3人でお風呂に入ったこともあった。
もう、みほは覚えてはいないだろうが。その時は、私がみほの髪も身体も
洗ってやっていたっけ。そして、私は母が洗ってくれていた。

あの頃、私たちは何を話し、母に何を感じていたのだろうか。

だんだんと、母も自衛隊からの協力要請が増え、私たちに構わなくなって、みほの世話はほとんど私と菊代さんがしていたっけ。
だから、みほと母との関係性が薄くなってしまっているのかもしれない。

「お姉ちゃん?」

「え?」

「シャンプーしてる手止まってるよ?」

「ああ……ちょっと考え事をしていた」

薄く目を開けると、みほが頬杖をついて、すでに湯船に浸かっていた。
白い頬が上気している。わりと母よりも、亡くなった父の面影がある。
実際に見たわけではない。遺影で確認しただけだ。
ただ、光の中で私を抱く顔のない男の夢を見る。

みほを見ていると、会ったこともない父を思い出す。思い出すらない父を。


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