過去ログ - ガリアの空の下【ストライクウィッチーズ】
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/10/21(月) 00:58:06.12 ID:bFC+eytVo
「手、大丈夫?」

手元も不確かな中で作業をしていたせいでしょう、リーネさんの手にはすでに包帯が巻かれていて、
でもそれもすでにところどころ小さく、赤く、斑点のようになっていて痛々しい姿です。

「巻き直さないとダメですわね。手、かして」

そういうと、リーネさんはおずおずと手を伸ばしてきました。
ほらごらんなさい、自分で自分の手に上手く包帯を巻けるわけがないでしょうに。簡単にほどけてしまいました。

「ごめんなさい、ペリーヌさん」
「こんなことで謝らないで、リーネさん」
リーネさんの手指に包帯を巻いている間、たった一言交わした以外はお互いに喋ることもなく、
布の擦れる音と、包帯を断ち切る音だけが耳に入る。

「…はい、おしまい」
最後の一巻きを、気持ち強めに巻いて、包帯を巻き終わる。

「ありがとうございます、ペリーヌさん」
「どういたしまして」

リーネさんのお礼にそう返して…そして、わたくしは思い出した。

「ありがとう、リーネさん」

わたしの言葉に、リーネさんは「え?」とでも言わんばかりにきょとんとした顔をしている。
まぁ、このタイミングでいきなりお礼を言われてもなんのことかわからないのでしょうけど。

でも、本当に、わたくしはリーネさんにはいくら感謝を述べても足りないくらいなのです。
いつも、いつも、この人には。


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