過去ログ - 【エロ注意】俺と先生の脳内なんちゃらが修羅場なわけがない!
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2: ◆/9py4o2CdI
2013/10/22(火) 02:15:06.43 ID:hozQ2fvi0
長く退屈な講義が終わり、ようやく訪れた解放感に背伸びをして息を吐く。
広い教室を見渡すと、みんなそれぞれ思い思いの場所に集まったり、教室を出ていく奴だったり様々だ。
――って、なにしてるんだ?あいつ。
出入り口のところでこちらに向かって小さく手を振っている見知った顔に気付き、俺は視線止めた。
いつまで経っても入ってくる気配がなかったので仕方なく立ち上がる。
そこまで行くと、そいつはにこにこ笑っていた。
「なにしてんの?講義終わってんだから入ってくればいいじゃん」
「そうなんですけど、なんとなく入りにくくて」
「そっか。取りあえず、ここに居ると邪魔になるから歩きながら話そ」
通行の妨げになる前にこの場を離れる事を提案し、背中に手を添えて歩くのを促した。
「え?あ、あの…っ」
「なに、話あんでしょ?違うの?」
突然慌てふためくので怪訝そうに眉を顰める。
「は…はい。あります……」
チラチラと上目がちに俺の顔を窺うそいつ。
俺が目配せをして先を促したら物凄い早さで逸らされた。結構傷つくんですけど。
「今日の柳田ゼミ、どうするのかなと思って」
言われてはじめて自分がゼミの事を綺麗さっぱり失念していた事に気付く。


人は忘れる生き物だ。
日々過ぎ去っていく月日の中で、少しずつ過去の出来事を忘却し、前に進んでゆく。
だから。
だから、俺は未だに立ち止まっているのだろう。七年前のあの日から、ずっと同じ場所に。


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