過去ログ - 弟子「森の中で女の子拾った」賢者「すぐに捨ててこい」
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16:vnzkbsf//77[sage]
2013/10/25(金) 14:36:35.00 ID:hJsf/6fPP
少女「そ、そんな! 訳を、訳をお聞かせください!」

賢者「聞いてどうする。何も変わりはしないのだから言うだけ無駄だ」

少女「なおさら納得がいきません! これは賢者様の事情と同時に私の家族の事でもあるのです!」

少女は賢者へと詰め寄る。

家族絡みとなると流石に黙認という訳にはいかないからだろう。

問答を繰り返す少女に対し、賢者は黙秘を続けた。

まるで“忌むべき”事柄であると伝えるかのように。

賢者「おい弟子、そいつをとっとと森の外へと送ってこい。嫌がっても力づくで構わん」

弟子「あのー師匠? いくらなんでもそういう対応は“シコリ”が残るだけだと……」

賢者「あ"っ?」ギロリ

弟子「……すみません出しゃばりました」汗たらー

お前までも同じ事を言うつもりか?

暗にそう言うかの凄味がある睨みを賢者から向けられた弟子は急遽として言葉を喉奥に押し戻した。

この不良賢者を怒らせる真似は何よりやってはいけない。

長く傍にいた弟子だからこそ選ぶ選択肢である。

少女「でしたらこちらのお話だけでも!」

賢者「お前は耳が悪いのか? 俺は二度とこの森に近づくなと明言したんだが……」

少女「でも――っ!!」




賢者「いい加減にしろよ小娘風情が……」




少女「ひっ!?」

瞬間、何かが飛来して少女の頬を掠め、一筋の赤い筋を作った。

発射元は賢者、伸ばされた指先には魔翌力が収束され、魔翌力弾の放たれる標準を担う。

少女の後ろにあった樹は被弾した事によって煙を上げて固い幹に黒き穴を穿いていた。

冗談では済まされない。賢者はいつでも少女を……。

本気ではないとはいえ、殺意を向けられる当人には堪ったものではないだろう。


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