過去ログ - 弟子「森の中で女の子拾った」賢者「すぐに捨ててこい」
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46:vnzkbsf//77[sage saga]
2013/10/31(木) 14:00:28.07 ID:sB3Hy4DMP
――賢者の家――

冒険者「ここがアンタの家?」

賢者「まだ作りかけだ、無闇やたらに触れるんじゃないぞ」

冒険者「すごい、ここにあるのって全部が魔導具や魔法書ばかりじゃない」

賢者「一応言っておくが、盗るんじゃないぞ?」

冒険者「ギクッ……そ、そんな事する訳ないじゃない!?」

魔法にはあまり詳しくない剣士型の冒険者でもこの場にある物全てがめったに市場では出回らない程の上質ばかりであると一目でわかった。

今は事情により、お金が欲しい冒険者にとってはあわよくばと考えていたが、そんな薄っぺらい企みは早々に見破られる。

賢者「中には失敗作も混じっているとはいえ、一から手付けた代物だ。愛着もそれなりにある」

冒険者「え、ひょっとしてこれ全部アンタが作ったの?!」

賢者「長い間生きていると興味というのは一貫する物だ」

冒険者「……ちなみにアンタ何歳?」

賢者「40を超えてから数えるのは止めた」

つまり、思ってた以上に遥か高齢であるという事が賢者の言葉で理解できた。

冒険者「それにしても、よくこんな所で住む気になれたわね?」

賢者「元々は長くあちこちを放浪していた身だが、この場所ほど魔素に富んだ地は中々見れない。思い立ったがすぐに居を構えたんだ」

冒険者「ふ〜ん」

賢者「今、新しく開発している結界があるんだが……難航していてまだこの場は丸裸同然だ。だから簡単に侵入者が現れる……お前みたいなのがな」

冒険者「侵入者って失礼ね、ギルドでちゃんと正式な手続き取ってこの森に私は来てるのよ。むしろ勝手な事しているのはアンタの方じゃない」

賢者「俺がこの辺りの魔物を沈静化させた漁夫の利を狙ってそのギルドが勝手に活動地として見つけたとしか考えられん」ガサゴソ

賢者「お、これだこれだ……お前が欲しいのはこれだろ?」

引き出しを探っていた賢者が唐突に目の前へと出したのは、冒険者が求めて止まない『オーガの牙』であった。


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