過去ログ - 【安価】安価ンロンパ：安価で行うオリジナルダンガンロンパ【ダンガンロンパ】
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539:1 ◆t1HVecfVyk[saga]
2013/10/26(土) 23:00:56.56 ID:9WZ9dlqz0
【プロローグ】


「もう危ないことしちゃダメだよ！　君自身になにかがあったら、お母さん、お父さんが悲しむよ！」

「うん！　お姉ちゃん、猫ちゃん助けてくれてありがとう！」

川に流された野良猫を助けだしたとき、それをじっと見つめていた少女からお礼を言われてしまった。

私は、人を助けたくて魔法を使いたいと願った。

魔法があればなんでも出来るって、そう信じていたから。

魔法が使える私は、どんなに川の流れが早くても、その勢いを無効化できる。

魔法は全能ではない、とは言われるものの……それでも魔法は万能だと思う。

「ねぇ、お姉ちゃん！　私もお姉ちゃんみたいになれるかな！」

「あ……う、うん！　な、なれると……思うよ！」

私にとって、魔法は勇気そのものだった。

こうして、面と向かって感謝されるというのも恥ずかしいものだ。

私が魔法を使って人を助けるのは、多分自己満足。

だけど、困っている人を放っておけないというのは嘘じゃなかった。

人が喜ぶ顔を見たくて、私は魔法を使い始めたのだから。

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