4: ◆sIPDGEqLDE[sage]
2013/10/24(木) 21:52:44.91 ID:X7yv58s+0
P 「さーて、そろそろ良い時間だし皆遅くならないように帰るんだぞ」
伊織「え〜、もうちょっといいじゃない。気が利かないわね」
5: ◆sIPDGEqLDE[sage]
2013/10/24(木) 21:53:12.38 ID:X7yv58s+0
文句を言う伊織と亜美の相手をするプロデューサーさん。
実はイヴかクリスマスくらい休めるようにとみんなどちらかにはオフを入れるように調整してくれたんです。
本当は全員オフに出来れば一番良かったんだけどって申し訳なさそうに言っていたけど、それを責める人なんていません。
その為に頑張ってくれたのを、皆ちゃんと分かっているから。
6: ◆sIPDGEqLDE[sage]
2013/10/24(木) 21:53:45.52 ID:X7yv58s+0
雪歩「みなさん、今日は本当にありがとうございましたぁ」
今日何度目か分からないお礼を述べた後お茶を配る雪歩。
7: ◆sIPDGEqLDE[sage]
2013/10/24(木) 21:54:32.31 ID:X7yv58s+0
P 「それじゃあ皆気をつけてな」
さっきまで喧騒に包まれていた事務所。
皆が帰ると途端に静かになります。
8: ◆sIPDGEqLDE[sage]
2013/10/24(木) 21:55:14.61 ID:X7yv58s+0
外に出ると一面真っ白。
雪の舞う中手を繋いで二人で駅まで歩きます。
9: ◆sIPDGEqLDE[sage]
2013/10/24(木) 21:55:44.42 ID:X7yv58s+0
言うや否や踵を返して走り出すプロデューサーさん。
その背中を見送る私。
あの夏の日に見た嫌な夢がフラッシュバックしてきます。
あの時は引き止められる距離にいたプロデューサーさんが、今はもう手の届かない場所にいる。
10: ◆sIPDGEqLDE[sage]
2013/10/24(木) 21:56:22.20 ID:X7yv58s+0
頬を伝う冷たい滴。
あの名曲のように、この雨も夜更けすぎには雪に戻るのかな。
ふわふわとした、温かい雪に。
11: ◆sIPDGEqLDE[sage]
2013/10/24(木) 21:56:49.15 ID:X7yv58s+0
暗い気持ちが心に渦巻く。
駅前の商店街に着くと、ジングルベルの音色がそこかしこから聞こえてきます。
道行く人は皆笑顔。
大人も、子供も、カップルも皆。
12: ◆sIPDGEqLDE[sage]
2013/10/24(木) 21:57:16.11 ID:X7yv58s+0
明日はクリスマス。
きっと会えるよね。
そう信じたい。
ううん、信じてる。
13: ◆sIPDGEqLDE[sage]
2013/10/24(木) 21:57:50.66 ID:X7yv58s+0
ねぇ、プロデューサーさん。
今、私がいなくて寂しいですか?
私は、寂しいです。
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