47: ◆6xwp19VYUg[saga sage]
2013/10/27(日) 21:49:06.55 ID:xnyh+LjWo
意外にも、少年を尋問したり、拷問したり、そういうことをする輩は現れなかった。
ただ退屈なままに時間だけが経過する。
もし少年がぐうたら眠り続けるとか、そういった生活への適性がなかったら、発狂しかけていたかもしれない。
一日の大半を寝台で横になって過ごし、気がつくと食事が差し入れられているので食べる。
一応、日数は壁に刻んであるのだが、特に意味が感じられないのでそろそろやめてしまおうかと思っていた。
そんな矢先、一人の少女がやってきた。
「あれ? 今日は起きてるの? ってミサカはミサカは驚いてみる」
正確には、毎日やってきていたらしいのだが。眠っていたせいで会わなかった。
少女は黒パンと塩スープの入った盆を斜めにしないように、器用に驚く。
それが、彼と、少女の出会いだった。
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