過去ログ - 咲「私は、普通の文学少女です」 京太郎「大嘘」 照「……6冊目」【阿知賀成分】
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720: ◆OtZIp/YaIxCt[saga]
2015/03/19(木) 23:53:18.01 ID:LFw5pSPt0
穏乃「……」

京太郎(穏乃の顔が、真っ赤になった)

京太郎(俺も恥ずかしかったけど、あまり意識してる場合でもなかった)

京太郎(……というかコイツ、ホントに軽いな)

京太郎(これだったら、水道の所まで抱えていくのは難しくなさそうだ)


穏乃「……」チラチラ

京太郎「……」テクテク

京太郎(歩き始めて思ったのは)

京太郎(予想よりずっと恥ずかしいってことだった……)カァァ

京太郎(だ、ダメだ! 集中、しないと――)ブンブン


穏乃「ねぇ、京太郎」

京太郎「……ど、どうした?」

穏乃「……」ジッ

京太郎(俺のすぐ目の前に、穏乃の顔があった)

京太郎(さっきより赤みはひいたものの、やっぱりどこか染まっている)

京太郎(……どうして俺は、今日に限ってこんなに意識してるんだろう?)


穏乃「――あの、さ」

穏乃「や、やっぱり……私、『子ども』なのかな」

京太郎「……」

穏乃「さ、さっきも『かんぶ』なんて言葉知らなかったし」

穏乃「和や憧だったら、絶対に知ってたよ」

京太郎「……穏乃」


穏乃「それに――」

穏乃「わ、私……あの二人に置いてかれちゃったし」

穏乃「二人ともオシャレになったのに、私、ずっと……」

京太郎「……」

穏乃「京太郎は『そのままでいい』って言ったけど」

穏乃「……何だか私、落ち着かないんだよ」

穏乃「ずっと一緒だったらあの二人が……どんどん遠くにいっちゃうような気がして」

穏乃「だ、だから……」グスッ


京太郎「……俺は」

京太郎「やっぱり、そんなに急ぐことはないと思う」

穏乃「……」

京太郎「――いや、たしかに」

京太郎「和も憧も、ビックリするくらい、その……綺麗になってくけど」

京太郎「……何だかんだで」


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