38:お団子 ◆bZ4I4TB4eY
2013/11/03(日) 00:29:55.37 ID:N4DOXtEy0
 巴マミはその身に煌びやかな衣装を纏い、『魔法少女』としての役目を果していた、 
  
 相手は魔女では無く、手下である『使い魔』ではあったものの、 
  
 素人を二人守りながらの戦闘であった為か、何時もよりも慎重な足運びで『使い魔』を倒していく。 
  
 どうやらその心中では、後輩に対しての失望を買わないように、という事もあったようだが、 
  
 それでも巴マミは自らのマスケット銃を片手に持っては撃った直後に放り捨てるというスタイルで、 
  
 着実に一体一体を倒していた。 
  
 「危ない所だったわね」 
  
 変身を解きながら巴マミは鹿目まどか達に微笑みかける。 
  
 「あっありがとうございます」 
  
 「いいのよ、それよりも、この位の……白い猫みたいなの、見なかった?」 
  
 深々と頭を下げる二人に尋ねた巴マミは、人差し指を口に当てて少し考える仕草をする。 
  
 何か困っていると言うよりかは、不思議なものを見たとでもいう様な顔で、 
  
 二人は同時に顔を見合わせてから首を傾げた。 
  
 「いや……私達は、なにも」 
  
 「迷子か何かですか?」 
  
 少しの間顔を下げた後に巴マミは首を小さく振った、 
  
 「いえ、見ていないのならそれで良いのよ、迷子とかじゃないから安心して」 
  
 語尾に小さく多分、と付け直して巴マミは本当に困ったような顔をする。 
  
  
  
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