過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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170: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/11/23(土) 22:24:13.63 ID:yIabKRb40

散財に散財を重ねるのはバカのすることだ。

そんな謎持論を今更に持ち出した彼女は、トールを荷物持ちとして頼っていた。
やってきたのは大型スーパーであり、彼女は小麦粉や卵をガンガンカゴにいれていく。
カートを緩やかに押しつつ、トールはケーキの材料を眺めた。
既製品のスポンジなども販売しているのだが、彼女は一から作るつもりらしい。

「……こういうこと言うと女性差別になるのかもしれねえけど」
「ん?」
「普通の料理さえ作れれば、お前結構良い嫁になりそうだよな」
「作れるぞ?」

危うくずっこけるかと思った。

トールはかろうじて壁に手をつくと、フィアンマを見て。

「……一度もそんな所見たことねえんだけど」
「お前が頼まなかったからな」
「頼めば作ってくれんの?」
「当然だ」

だって恋人じゃないか、と彼女はのんびりとはにかむ。
動揺混じりにそうだなと相槌を打って、トールは視線を彷徨わせ。

「なら、ケーキ作った後でいいからさ。…ハンバーグ作ってくれ」
「わかった。…お前の母親の味は流石に再現出来んが、良いな」
「親なら、物心つく前に死んでる。…気にしなくていい」
「そうか。特に嬉しさはないがお揃いだな」


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