過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2013/10/27(日) 22:16:40.72 ID:dsTNhcEF0
アイスコーヒーを飲んでいなくて良かった、とトールは思った。
危うく飲み物を無駄にしてしまうところだった。
「おま、条件おかしいだろうが」
「何だ。世界でも有数の魔術師の膝枕だぞ?」
「何をさも価値のある財産を譲り渡すような言い方してんだよ」
「仕方ないな。ならあれだ、手も繋いでやる」
「そういうことに憧れてる訳じゃねえし」
「………セックスしないと気が済まんのか。仕方がない…」
「ぶぶふっ」
気管にコーヒーが入った。しぬ。
トールはげほげほとむせ、テーブルの空きスペースに突っ伏した。
そういうことではないのだが、どうして通じてくれないのだろう。
「……そんな理由で身売りまでするんじゃねえよ…」
「膝枕でもだめ、手では満足しない、となれば性行為を要求しているんだろう」
「そういう訳じゃ……」
「ならどうすればいいんだ?」
まったく、と呆れた顔をしているが、それをしたいのはこちらである。
「わかった、何もいらねえよ……また俺と戦ってくれりゃいい。当分養ってやる…」
「頭の良いヤツは好きだ。話が早くて助かる」
満足げにブルーベリータルトを頬張る彼女はとても上機嫌である。
見目の悪くない美少女だし、まあいいだろう、とトールは思うことにする。
そうでもなければやってられない。
後は、良い『敵』に飢え死にでもされたら困る、という理由にでもしておこう。
敵に塩を贈る、なんてことわざもこの日本にはあるらしいから。
(…ま…まあ? もうちょい胸…せめて揉めるおっぱいがあればさっきの申し出、頷いてたかもしれn)
――――雷神トールの細い身体はノーバウンドで吹っ飛び、窓の外へ飛び出し、ビルの五階から落下していった。
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