過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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3: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/10/27(日) 16:16:17.57 ID:GfZ+gmO70

やがて、そうして強さを手に入れていく内。
高みへ昇る度に、強さへの執着が増した。

より良い『敵』。

倒して気分が良くなるような、強くて凛々しい敵に勝利する。
それを目的に据えて、努力を続けた。
多くの魔術師を倒し、しかし殺しはしない自分は有名になった。
扱う術式の傾向は『トール』に絞ったものであった為。
自分は、『トール』と呼ばれるようになった。自分自身、その名を使い始めた。

元より、本名にこだわりはなかった。
本名は平凡なものだったし、親は既にこの世には居ない。

『この街にゃもう強いヤツはいねえな……』

戦争に介入してもみた。
傭兵ではないので、その場全てを壊し尽くして戦争を終わらせた。
『戦争代理人』という称号がついてしまう位に、自分は強くなってしまっていた。
自分の腕と釣り合う誰かと戦っただけで、その辺り一帯が壊れていってしまう位に。

そこまで強くなると、今度は更に戦う相手や場所を選ぶ必要が出てくる。

この段階まで強くなっても、どうしても。
どうしても、満足いかなかった。
まだまだ高い場所へ上り詰めたい、と心から思った。


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