過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2013/10/27(日) 16:16:43.92 ID:GfZ+gmO70
戦い相手との障害を取り除く為、手が空いていたから…理由は様々だが、救えるものは救った。
自分の力で救えるのならそれ程良いことはない、とも思った。
だからといって、その一時的に助けた『誰か』を特別に感じたこともない。
孤独を感じたことはなかったが、強さを求め続けた俺を取り囲むのは孤高だった。
『それで、アンタが右方のフィアンマで間違いねえんだな?』
『命知らずとはお前のことを指すようだな』
敵を求め続けた自分が出逢ったのは、一人の男だった。
特別な右手を持ち、扱う術式は"相手に合わせて出力を最適に変えて確実に倒す"もの。
それならば周辺への被害は出ようはずもないし、自分の積みたい経験値には最高の相手だと思った。
勝ち負けは重要ではない。その戦いからどれだけの経験値を得られるかが、重要だった。
『聖なる右とやら、見せてもらうぜ』
ローマ正教の陰のトップ。
大聖堂の奥に普段は座している、最も秘匿された最終兵器。
まさか戦闘に応じてくれるとは思わなかったが、僥倖だ。
『好きに来ると良い』
『あん? そっちから来いよ』
『先手を打つ必要はない。何にしても、俺様の勝利は確定してしまっている』
呆れた様な声だった。
アーク溶断ブレードを見て尚、その余裕に変わりはなかった。
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