過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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310: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/12/22(日) 12:37:41.02 ID:WMKgr9Ku0

間もなく戦争が起きる。
『ブリテン・ザ・ハロウィン』と称された事件についてのニュースを聞きながらトールはそう思った。
恐らく、実態はイギリスでクーデターが起きたのだろう。
それも、魔術が絡むものだ。
英国国民全体を巻き込んでの『不可思議な現象』―――魔術しかありえない。

「なあ、オティヌス」
「何だ」

メンバーと馴れ合うつもりはないといっても、オティヌスは『グレムリン』のリーダーだ。
それなりにメンバーの言葉は聞くし、返事もする。
トールはそんな彼女に話しかけ、ぼんやりとした表情で質問する。
今、この部屋にはオティヌスとトールの二人しかいない。

「戦争の中心地は、何処だと思う?」
「ロシアじゃないか? 恐らくだがな」
「ん、そうかい」
「―――右方のフィアンマを、捜しているのだろう?」
「………、…」

トールを見やって。
オティヌスは珍しく、緩やかに微笑んだ。

「見つかると良いな」
「…応援してくれんのか? 意外だな」
「そうか?」

彼女に関しては別だよ、と。
魔神は嬉しそうに笑っていた。
トールは困惑のままに、頑張って捜索する、と頷いた。


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