過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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396: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/01/08(水) 21:21:40.68 ID:7JEVBzDw0

「よお、トールちゃん」
「あ? ああ、お前かよ」

食事を終え、一休み。
そんなトールに近づいてきたのは、予想通りというべきか。

ウートガルザロキ。

幻術を究め、神の名を名乗る魔術師。
彼はクーラーボックスを眺め、のんびりと笑った。

もしかすると。

今後、トールと話せなくなるような気がして。
自分の力量に自信がない訳ではない。
だが、バゲージシティで行う『実験』に巻き込まれる以上、悲劇に喰われれば死ぬ。
死ななくとも、無事では帰れないだろう。

それでもいい。

学園都市に一矢を報いる必要がある。

「彼女に会えると良いな」
「ん? おう」

何も知らないトールは、快活に笑ってみせて。
何も識らないウートガルザロキは、純粋に彼の恋を応援する。

世界は残酷だった。
いつでも、昔から、未来に至るまで。


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