過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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458: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/01/19(日) 23:27:14.99 ID:Oze1huzB0

オッレルスとの合流場所へ来た。
待ち合わせ時刻は間違っていないはずだ。
別に遅れたところで怒る性格とも思わないが。

「………、遅かった、な…」

言いかけて。
オッレルスが腕に抱えている少年の姿に、言葉を失った。


血まみれで、脚からは骨が突き出ている。
呼気は浅く、内臓が傷ついていることは明らかな顔色。
喉にも傷があり、掠れた吐息ばかりが零れている。


「……あ、…」
「路地裏で倒れていたんだ。…オティヌスの内部粛清だろう」

沈痛な面持ちで、オッレルスは俯く。
フィアンマは慌ててトールの身体を抱き受け、顔を覗き込んだ。
まだ生きているが、失血量もそれなりにあるようだ。

「私はこれから『グレムリン』に、…彼として潜入する」
「………ッ、…」
「君には追って連絡をするよ」

オッレルスは、ゆっくりと深呼吸をして。

「……間に合わなくて、すまなかった」

そう、小さく謝罪の言葉を残して、その場を去った。
フィアンマはトールを抱えたまま、ホテルへと向かう。


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