過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2014/01/20(月) 22:46:21.87 ID:qV96IREh0
あれから、何日経っただろう。
部屋に誰一人訪れないのは、彼女が金を出したついでに従業員へ言ったのか。
何はともあれ、身体の調子は徐々に良くなってきたように思う。
「ぐ、……」
起き上がる。
ぼんやりとした頭は、まだ少し血液が足りていないらしい。
ただ、それでも考えることは山ほどあった。
「………」
泣いていた。
身を震わせて、我慢してきたんだ、と吐き出していた。
会いたかったと、抱きつきたかったと、言っていた。
大好きだ、と。
言って、いた。
それなのに、また全てを我慢して、これまで以上に精一杯飲み込んで。
自分を『免罪符』なんてモノ扱いをして、彼女は行ってしまった。
「…は………」
視界が揺れる。
それでも、進まなければならない。
脚が折れようと。
手が砕かれようと。
内蔵が潰れようと。
声帯が駄目になろうと。
ここで進まなければ、一生後悔することになると、そう思うから。
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