過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
1- 20
473: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/01/20(月) 22:46:21.87 ID:qV96IREh0


あれから、何日経っただろう。
部屋に誰一人訪れないのは、彼女が金を出したついでに従業員へ言ったのか。
何はともあれ、身体の調子は徐々に良くなってきたように思う。

「ぐ、……」

起き上がる。
ぼんやりとした頭は、まだ少し血液が足りていないらしい。
ただ、それでも考えることは山ほどあった。

「………」

泣いていた。
身を震わせて、我慢してきたんだ、と吐き出していた。
会いたかったと、抱きつきたかったと、言っていた。

大好きだ、と。

言って、いた。
それなのに、また全てを我慢して、これまで以上に精一杯飲み込んで。
自分を『免罪符』なんてモノ扱いをして、彼女は行ってしまった。

「…は………」

視界が揺れる。
それでも、進まなければならない。

脚が折れようと。
手が砕かれようと。
内蔵が潰れようと。
声帯が駄目になろうと。

ここで進まなければ、一生後悔することになると、そう思うから。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/658.71 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice