過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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699: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/03/25(火) 22:55:21.12 ID:Qw90Fnh70

甘い匂いがする。

ボディソープの匂いか、シャンプーか。
はたまた彼女自身の匂いなのかはわからない。
ただ、こうして密着していて心地良いということは確かで。

「とー、る」

たどたどしく名前を呼ばれる。
緊張しているのか、少し震えていた。

「…ん、何だよ」
「……流石に電気は、消してくれるだろう?」

つい、と指先が指し示す照明。
そういえばそうか、と頷いて指先を動かす。
磁力で持ち上げた家具の端を軽く当て、スイッチを切った。
薄暗い部屋で、ワイシャツ一枚の彼女はひどく扇情的に思える。

「それ、誘うために着たのかよ?」

自分が入浴する前には普段着だったはずだ、と指摘した。
気まずそうな表情でシーツを握り、顔を逸らし。

「……何かの情報雑誌で見たことがあったと思って、だな」



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