過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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711: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/03/27(木) 22:46:32.91 ID:6F9vJQ3M0

時に、トールは寝相の悪い少年である。
流石にベッドから落ちたりはしないものの。

「……ん」

夢とリンクしているのか、何かを抱きしめたがるクセがある。
寂しそうな声を漏らし、彼は腕を伸ばした。
いまいち寝付けていなかったフィアンマは、致し方なく抱きしめられ。

「………」
「う……」

どんな夢を見ているのだろう。

フィアンマは想像しつつ、首を傾げる。
表情が不快のそれなので、きっと悪夢だろう。
起こしてやるのが優しさなのか、判別がつかない。

「……フィア、ンマ」

抱きしめる力が強まる。
自分が死ぬ夢でも見ているのだろうか。
何処かへ消えてしまうのではと、今も不安なのか。

「それなら、俺様のせいだな」

申し訳ない、という気持ち。
嬉しい、という想い。

その両方を抱く自分を蔑みながら、彼の頬へ口付ける。
小さく身じろぐその姿が、愛おしい。


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