過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
1- 20
712: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/03/27(木) 22:47:02.52 ID:6F9vJQ3M0

「……っ、」

数時間後。
フィアンマは未だ眠れず、毛布の中でもぞついていた。
一言で言うと、トイレに行きたいのだった。
しかし、トールの腕の力は存外に強い。
霊装の力を借りずとも、彼の筋力は同年代より遥かに高い。
彼女と手を繋ぐ時等、普段はきちんとセーブする。
が、眠っている間―――無意識まではそうもいかない。

「トール、」

しかも、眠りが深い。
揺さぶってみるも、軽く暴れてみても、まったく起きない。
生憎フィアンマはアイドルの類ではないし、我慢にも限界がある。
食欲や性欲、多少の睡眠欲ならばまだしも、排泄には我慢の限界値が存在するのだ。

「は、ぁ、」

ぶるり、と体が震えた。
流石にこの年齢で、脚が折れた訳でもないのに粗相はしたくない。

「………」

枕を引っ張り、毛布を巻きつける。
それをトールに抱かせる形で、するりと抜けた。
ぎゅう、と毛布と枕を抱きしめ、トールは不服そうに唸る。

「…獣か何かか」

ツッコミを入れつつ、フィアンマは目的を果たすことにしたのだった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/658.71 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice