過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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713: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/03/27(木) 22:47:47.37 ID:6F9vJQ3M0

彼よりも遅く寝たはずだが、彼よりも早く目が覚めた。
ついでなので朝食でも用意しよう、とフィアンマは夜中と同じ方法で抜け出す。
キッチンはあるのだが、作る気力が何となく湧かない。

「……」

練乳をパンに塗ろう、と頷いて、席につく。
押し寄せる眠気に、だらしなく机へ上体を倒した。
テーブルに顎をついたまま腕を伸ばし、練乳を手にする。
キャップを外し、袋から取り出したスライス済みのバゲットへ塗りつけた。
甘い香りが鼻腔をくすぐり、自然と気分が良くなる。
単に好きなものを嗅いでいるからであり、人によっては気分が悪くなるであろうことは理解している。

「…ぁ」

口を開け、かぶりつこうとする。
どうせ誰も見ていないのだ、一口ずつちぎって上品に食べる必要もあるまい。
そう思っていたフィアンマの手に持たれたパンに、誰かがぱくついた。
誰か、といってもいつの間にか部屋に居た侵入者などではなく。

「ん…甘いな。練乳か? コレ」
「…先程まで眠っていたのではなかったか」
「起きた」

さっき、と付け加え、もう一口。
行儀が悪い、と自分のことは棚に上げて制し、フィアンマも食べる。


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