過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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773: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/04/02(水) 22:34:06.41 ID:evUITb5r0

ストロベリークォーツは天然石であり、恋愛に関する石である。
他人の欠点に対して寛大になる、なんて効果もあるらしい。

「ようこそ」
「オーダーしたいんだが」
「はい、ありがとうございます。ではこちらの…」

ウートガルザロキと別れてから、すぐ宝石店へ戻る。
内容さえ決まってしまえば、頼むことは辛くない。
そして、大して時間もかからない。

「ありがとうございました」

出来上がり次第連絡する、とのことで。
トールは店を後にし、ゆっくりと街を歩く。
のんびりとした雰囲気は退屈だが、悪くない。

「…喜ぶと良いけどな」

今まで、自分が何かをあげてフィアンマが喜ばなかったことはない。
泣く程嬉しがったこともあるし、はにかんだこともある。
ぎゅう、と抱きしめて嬉しそうにしていたことも。
それに、今回はシギンに『助言』してもらったのだ、なおのこと、きっと喜んでくれるはずだ。

「これから帰るけど、何か欲しいものあるか?」

通信を仕掛け、独り言のようにトールが問いかける。
対して、フィアンマはというと。

『耳栓が欲しい』

……隣部屋の喘ぎ声がうっすら聞こえて辛いので、とのことである。


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