過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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81: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/11/05(火) 22:08:01.66 ID:s4MY/f+L0

「秋の長雨というヤツか」
「こうも続くと嫌になっちまうな。日本の気候ってのは慣れないとしんどいもんだ」
「その内慣れるだろう。暖房でもつけるか? 多少は乾燥すると思うのだが」
「……暖房器具、扱えんのか?」
「勿論だ。ああ、何ならハイビジョンカメラも操作出来るぞ?」

ふふん、と平ら過ぎる胸を張り、フィアンマはクッキーを口に含む。
威厳がないな、と思うも、トールにとってはそれで良かった。
養うことになったきっかけは戦闘の思い出とちょっとした情だが、今となっては良い友人だと思う。
それなりに可愛い所やドジなところもある、至って普通の少女だと感じる。

……少々やきもち焼きや怒りっぽいという欠点は否めないが。

自分だって完璧な人間ではないのだから、とトールは別に気にすることもなく。

「科学に触れてそうな生活イメージは無かったんだけどな」
「忌避しなければ触れる機会はあるものだよ」
「ローマ正教は異教徒嫌いで有名だけどな」
「悪しき慣習だ。いつかはどうにかせねばなるまい」

差別をするのは合理的じゃない、と彼女は肩を竦め。
マドレーヌを完食すると、甘味のない紅茶を飲んで一休みする。

今日は雨天のため、ホテルに引きこもる日だ。
別に外に出ても良いのだが、見つかる気もしなかったからである。


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