過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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814: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/04/06(日) 22:09:39.81 ID:Dfhriziv0

「内戦が起きたんだってよ」
「内戦?」

ほら、とトールが見せてきた新聞。
イタリア語で書かれたそれを、フィアンマはじっくりと視線でなぞる。

「自然災害……食糧の奪い合いか」
「こればっかりはどうしようもねえよな…」
「行くのか?」
「俺が行っても、どっちかが勝つだけだ」

戦争を止めるのは俺の仕事じゃない、と肩を竦め。
彼はのろのろとスクランブルエッグを口に運んだ。
今日の朝食は喫茶店で優雅にモーニングセットである。
むぐむぐとハニートーストを口に含み、フィアンマは新聞を読む。

「……突然雷鳴が鳴り響き、大雨洪水。
 片方の村が火災を起こし、混乱した住民が他の住民を撲殺。
 死体ひとつ残さない程の撲殺はあまりに猟奇的で、その住民の出身村が報復を開始……」
「妙な事件だ。若干、俺たち<オカルト>の香りがするな」
「…似たようなニュースがもう一件ある」

新聞を彩るのは猟奇的な事件ばかり。

「こちらは連続殺人。…撲殺か」
「妊婦専門の強姦魔に、少女誘拐殺人犯。
 罪を償って刑務所出たところを一撃で……」

喫茶店内に設置されたテレビは、控えめに新聞と同様の内容を報道している。

「……何なんだろうな。どっかの馬鹿が術式の試し撃ちでもやってんのか…?」
「………」



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