過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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815: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/04/06(日) 22:10:34.20 ID:Dfhriziv0

小さな内戦は、第三次世界大戦後の殺伐さも手伝って戦争を生み始める。
個人同士の殺人のケースも増えてきていた。
新聞やニュースは、そういったニュースばかりを報道している。

『痴情の縺れか、男が交際相手を殺害』
『詐欺行為を働いたとして女性を集団暴行』
『いよいよ戦争か、――――が軍資金を増資』

「……いよいよ殺伐としてきていやがるな」
「誰も止められんのか……ああ、その辺りは俺様のせいだがね…」

自分の起こした第三次世界大戦の余波が、今も尚人々を凶行に駆り立てやすくしているのか。

フィアンマは目を伏せ、トールはそんな彼女を慰めることしか出来なかった。
今の彼女には、世界の流れを変えて戦争を止める術も持たない。
世界の流れをがらりと変える権力者は、フィアンマが使い潰してきた。

「……捨てっぱちになったロシアが死力を尽くすかもしれんな」

核爆弾を改造するかもしれない、とフィアンマは呟いた。
喫茶店で見たニュースからたった三ヶ月で、状況は最悪のものになりつつある。
第四次世界大戦勃発か、などという煽り文もよく目にするようになってきた。

「出かけてくる」
「フィアン、」
「……少し。一人にしてくれ」

トールの手を振り払い、フィアンマは外へ出た。
部屋に居れば、際限なく甘えてしまいそうだったから。


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