過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2014/04/06(日) 22:11:07.61 ID:Dfhriziv0
「相席をさせてもらいたい」
「ああ、構わな―――」
人気の少ないカフェに、一人。
大して混んでもいないのに、とフィアンマが顔を上げた先。
そこに立っている少女は、ふんわりとした金髪の。
「……、」
「…久しいな」
魔神オティヌス、だった。
薄く笑みを浮かべ、フィアンマは首を傾げる。
「…元気だったか?」
「お陰様で、といったところか。……ブレンドをひとつ」
店員にそう注文し、彼女は黒いタートルネックセーターの首元の生地を折り返す。
「ヤツとは一緒に居ないのか」
「トールのことか。……少し、一人になりたかった」
「私は邪魔か?」
「そういうことではない。……甘えてしまいそうだったからな」
カフェモカを一口飲み、口に広がるチョコレートの甘味に息を吐く。
甘ったるい吐息に嫌な顔をするでもなく、オティヌスは運ばれてきたブレンドを一瞥し。
「近頃世界の様子がおかしいことには」
「気づいているとも、勿論。…だが、俺様には何も」
「その件で言っておくことがある」
「言っておくこと?」
ブレンドにミルクをたっぷりと混ぜ、オティヌスは僅かに言いよどむ。
そして。
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