過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2014/04/07(月) 22:17:40.14 ID:7yf7VPgC0
「………戻った」
「おお、お帰り」
あまりにも退屈だったからか、トールは霊装の手入れをしていたようだった。
笑顔でフィアンマを迎えいれ、彼は霊装を片付ける。
何か飲むか、と彼は冷蔵庫を覗き込んで。
「……トール」
「ん? 何だよ」
「…トールは、俺様を信頼しているか?」
「な、…何だよ急に。そういうのは口に出すもんじゃねえだろ」
恥ずかしいし、と苦笑いして、トールはミネラルウォーターのペットボトルを取り出した。
硬水か軟水かを意味もなくチェックして、栓を開けつつ首を傾げる。
「何かあったのか?」
彼の様子はいつも通りで。
はぐらかしたということは、つまり、信頼してくれているということで。
「…………」
何でもない、と言い切るには、息が詰まった。
オティヌスの表情は心配そうだったし、きっとあの言葉は本物だ。
誰かがトールに化けているのなら、オティヌスが見抜いたはずで。
「……少し歩き疲れただけだ」
「そうか? 寝ても良…うおっ」
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