過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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879: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/04/17(木) 23:28:15.93 ID:PWy7IAd60

五階にスイーツバイキングの店がある、とあるビル。
フィアンマは大きめの屋根の下で雨宿りをしていた。
激しく降る雨の中では、まともに呼吸も出来ない。

「……トールは優しい」

だからきっと、謝れば許してくれる。
一生懸命頭を下げて、甘えて、目を見つめて謝れば、きっと。
彼は、当人が思っているよりもずっと優しい男だ。
そして何よりも愛情深い。執念とは、つまり言い換えるとそういうことだ。

「………」

無言で、左手を撫でる。
薬指にはまった指輪は、自分にとって幸福の象徴だ。
彼が自分を想って、きっと沢山の金を出して購入したもの。
高額な貢物なら覚えがある。しかし、それは擦り寄るためのもので。

「……っくしゅ、」

くしゃみが出た。
生憎ビルは改装工事中であり、中には入れない。
上に羽織るものもない。ほとんど飛び出してきたようなものだから。





ぽふ。


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