過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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880: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/04/17(木) 23:28:51.58 ID:PWy7IAd60

唐突に身体に巻かれたのは、黒い毛皮のストールだった。
自分が先日、トールにあげたものと同じもの。
そして何より、そのストールからはトールの匂いがした。

「俺たちが最初に飯食ったのって此処だよな」

紛れもなく、トールの声だった。
ストールを握り、フィアンマは下を向く。
懐かしむような声は、とても優しい。
既に怒りはないのか、声のトーンは落ち着いたものだった。

「……俺様が強請って、ケーキバイキングに行ったのだったか」
「そ。んで、俺は気分を害したフィアンマに五階から突き落とされた」
「…………」
「別に怒ってねえよ。本当に」

くしゃ、と髪を撫でられる。
それから丁寧に指先で梳かされて、抱きしめられた。

温かい。

「…先刻は、本当にすまなかった」
「ん? あー、もういいって」



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