過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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946: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/05/03(土) 23:17:27.40 ID:wPSnM3M00

トールに抱き上げられたまま、乱れた服装を正し。
混乱に逃げ惑う民衆を平然と見捨てるトールを見つめ、フィアンマは問いかけた。

「この先、結末はどうなる」
「ん?」
「お前は未来からここまで来たんだろう。
 ならば知っているはずだ、この戦争の末路を」
「聞きたいのか?」

走りながら聞き返すトールに、フィアンマは募る不安を抑え込む。
どうしてこんなにも、彼の言動が不安を掻き立てるのか。
柔らかな黒い毛皮のストールを握り、彼女は唇を舐め。

「……話せ。知りたい」
「人類滅亡。……程はいかねえだろうな」

今回は、という言葉を飲み込む。
『前回』、ほとんどの人類が死に絶えたのはトールが殺害したからだ。
今回は人類を率先して殺す必要がない。故に、被害は減るだろう。

「止められないのか」
「何で止める必要があるんだよ」
「人類が居なければ世界は、」
「人類の醜さに最も辟易してたのはフィアンマだろ?」

息が詰まる。
反論、出来ない。

「お前だけは、俺が守ってやるからな……」



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