過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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[saga]
2014/05/03(土) 23:18:14.95 ID:wPSnM3M00
「だ、めだ。見つかん、ねえ」
オッレルスの協力により、イタリア国内に居るということはわかっていた。
しかし、そんな漠然とした情報だけでは見つかるはずもない。
手がかりはほとんどゼロに近い。
この爆撃だ、彼女だって流石に何処かへ退避しているだろう。
彼女が見つかる可能性は絶望的な数値を指し示している。
だからといって、はいそうですかと目を瞑って忘れることなんて出来ない。
「トール」
少女の声だった。
振り向いた先、既に魔神の座を降りた少女が立っていた。
「フィアンマは一緒に居ないのか」
その一言は、彼女の下にフィアンマがいないことを証明する。
意を決し、今までの流れ、現在の状況を手短に説明した。
オティヌスは眉を寄せ。
「一つ質問がある」
「何だよ、早く言え」
「お前は近頃、人を殺したか」
「何?」
「殺したか、と聞いている」
「殺してねえよ。傭兵として戦場に出る回数は随分と減ったしな」
「……ふむ」
品定めをするように、オティヌスはトールを見つめた。
そして、嘘ではない、と判断を下し。
「だとすると不味い状況だな。推測するに」
「………」
「フィアンマは今現在、お前の姿を騙った連続殺人犯と共に居る」
「……俺の、姿を?」
「加えて言えば、恐らくこの第四次世界大戦の首謀者とも言えるだろう。
変装術式のプロなのかどうかはわからないが、きっかけは多く作っている」
「………」
自分の姿をしていれば確かに、警戒する必要なんてないだろう。
だけれども、経歴から考えて、彼女ならば見抜けるはずだが。
「私も彼女を捜す。…何か、取り返しのつかない過ちが起きる前に」
「…ああ。……頼む」
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