6:ことまき推しな学院生[saga]
2013/10/29(火) 21:34:12.58 ID:lPPXbxAN0
教師「テスト始め!」
教師の声で生徒が一斉に鉛筆を持ち問題用紙とにらめっこする。スラスラと書き始める者もいればう〜んう〜んと唸っている者もいる。
ことりはスラスラと問題を解いていく。昨日の勉強の甲斐もあってほとんどつっかえなかった。
ことり(この調子なら高得点狙えそうだね)
しかしテストはそう簡単なものでもなかった。かなり応用が必要な難しい問題が多かった。さすがのことりでもところどころ詰まる。
ことり(う〜んと・・・ここはこうして、あっ、違う違う・・・)
悩みに悩むことり。その時、
スラスラ
また自分ではない、他人の視界が飛び込んできた。誰の視界かはすぐにわかった。海未だ。手が海未だった。
海未はことりがわからなかった問題をすでに解いていた。誰でもわかるようなわかりやすい丁寧な式も書いてあった。
そして、自分の視界が戻ってきた。
ことり「あっ!・・・はぁ・・・はぁ・・・」
教師「南さん?どうかしました?」
ことり「い、いえ・・・」
改めて自分のテストを確認してみる。わからなかった問題は空白だ。だが答えも答え方もわかった。
ことり(い、いいのかな・・・?)
ことりは多少慣れてきていた。
今のことりは他人の視界が見れることではなく他人の答えを知ってしまった上でこの問題を答えるかどうかを迷っていた。ことりにずるい心はあまりなかった。
ことり(い、いい・・・よね・・・?)
ことりは見た回答を元にしっかり自分で考え直して問題を解いた。
74Res/47.79 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。