過去ログ - 【安価SS】男「タイトルホルダー?」【異能力バトル】
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889: ◆/4zOUBCFw.[saga]
2014/02/09(日) 22:27:02.57 ID:9KTfVyfy0
正樹「あれ?目」顔に手を近づけた、驚いてビクつく「涙?」

P「あ、あれ…嬉しいはずなのに、なんで、なんで」

正樹「安心しろよ。もう戻ってきたんだから」

不思議そうな顔をしていた。信じていいの?と聞いてきそうだったので、証拠としてキスをした。

終えた後俺は気恥ずかしさで俯いた。

P「あー…喜んでいいのかな?それとも悲しむべきかな?これ」

正樹「素直になれよ!」笑った「確かに人は沢山死んだけど俺は生きて」視界に得体のしれない光が映った。

ハッとして顔を上げた。

Pさんの体のあちこちから蛍の様に光が散っている。

光が散った跡は何も無くなっていた。

無に、なっている?

P「あーあ…すぐ行く事になっちゃうのか」

正樹「ペルシャ…これって…」

P「なんとなく、こうなるべくして条件を決められていたって気が、してたんだよね」

P「私のこの世界から出る条件ね、『死線をくぐった両思いの人とキスをすること』だったんだよね」

朗らかに笑った。しかし悲しかった。悲しいのは俺か?いやPさんか?

P「お別れだね…再開してすぐ、キスするとは思わなかったけど」

正樹「ペルシャ…」

Pさんの全身が発光した。彼女は全身をゆっくりと見た。

深呼吸をして、自分の住所を継げた。

P「待ってるからね、ずっと、ずっと」左目から数滴落ちた。光がひときわ大きくなる。

正樹「すぐ行く、必ずだ」両手を取った「必ず、元の世界に戻ったら会いに行くからな」

P「じゃあ、ね」全身が蛍の光になり、分散していった。笑顔で彼女は消えた。

俺は何もない空間をいつまでも見つめていた。

彼女は俺を戻ってくると信じてエレベーターで俺の手を放した。今度は、俺の番だ。

俺が彼女が待ってくれていると信じる番だ。

感覚が無くなった両手を合わせ、静かに泣いた。


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