2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[[sage]]
2013/10/30(水) 21:56:06.04 ID:xJg5v9H40
きたー
3: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2013/10/30(水) 22:00:45.32 ID:eT7JBZAL0
…………
僕の精神の奥底にあるのは、ゆがんだ『嫉妬心』だけだ。
全てのものがうらやましい。……僕は何も持ってない。
4: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2013/10/30(水) 22:05:45.36 ID:eT7JBZAL0
学校から帰ると真っ直ぐ塾へ行き、
しっかりと勉強をしてやっと人並みだ。
その後家でもっと勉強をして、寝る間を惜しんで、やっと人並み以上だ。
運動なんてする暇がない。部活動なんか出来やしない。
5: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2013/10/30(水) 22:10:40.60 ID:eT7JBZAL0
「兄ちゃんよォー……ちょいと俺らに『小遣い』……カンパしてくんねェかなァ〜〜?」
クソ、畜生。どうして僕はこんなにも『弱い』んだ。
ちょいと塾からの帰り道、近道しようとひと気の無い『小道』を通った自分が許せない。
数分前の自分を殴ってやりたいと思った。
6: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2013/10/30(水) 22:15:35.13 ID:eT7JBZAL0
「おい!何黙りしてんだよォッ。これから死人になる訓練か?」
「それとも早くも出ちゃったのかもよォオ〜〜」
「さっそく日本語わからない作戦んンン〜〜」
7: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2013/10/30(水) 22:20:34.73 ID:eT7JBZAL0
「お金……なんて……もってません」
なけなしの勇気を放った。
この一言を言うだけで精一杯だった。足が震える。心拍数が上がり呼吸も荒くなる。
そんな自分が許せない。勇気を持っている人々がうらやましい。
8: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2013/10/30(水) 22:24:31.61 ID:eT7JBZAL0
「ほお〜っ、持ってないといったの?」
「今……目〜〜そらしたね?」
「それってさあ〜〜っ『俺らに払うのは持ってない』って意味?それとも……」
9: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2013/10/30(水) 22:30:01.23 ID:eT7JBZAL0
「テメェマジにふざけるなよ」
「ふざけるだなんて、そんな……」
「ナメた目つきしやがってよォー……優等生のおボッチャンには、俺らのことが社会のゴミムシに見えて仕方ないっつゥーことか?あァ?」
10: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2013/10/30(水) 22:34:40.35 ID:eT7JBZAL0
「こういう野郎、俺マジに許せねェんだよ。人を見下しやがってよォー」
「やっちまうか?」
「とりあえず、脱がせ。財布とケータイ取り上げろ」
11: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2013/10/30(水) 22:38:52.64 ID:eT7JBZAL0
「そっち押さえつけろ。そっち持て」
「え?うあああっ」
「暴れるんじゃあねーぜ、間違って目ン玉えぐっちまったよォー、お互い嫌だよな?俺らもそこまでやりたくねェ。ただちょっぴりわからせてやりたいだけだ」
12: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2013/10/30(水) 22:39:21.70 ID:eT7JBZAL0
力があれば――
「――お前ら――」
僕は、こいつらを――
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