過去ログ - 静「日本料理を食べに行こう」
1- 20
21: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2013/10/30(水) 22:55:10.65 ID:eT7JBZAL0
「ああああああああ!!!」

最後の一人は……追いかける気にもならなかった。
その叫び声は、まるでテレビの中から聞こえるようで……
僕とは遠い世界にあるように聞こえた。
以下略



22: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2013/10/30(水) 22:57:21.48 ID:eT7JBZAL0
「そうよ。貴方がやったことなの」

声がした。

路地の奥の、暗闇からだ。男が逃げた方向からだ。
以下略



23: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2013/10/30(水) 23:00:07.02 ID:eT7JBZAL0
「め……メイ……?どうして、ここに……?」

彼女は病弱で、たまに出かけることはあっても、こんな暑い夜には出歩かないはずだ。
それが……どうしたのだろう。彼女は……
前に見た時よりも遥かに健康そうでいて(肌は相変わらず青白かったが)
以下略



24: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2013/10/30(水) 23:03:07.85 ID:eT7JBZAL0
「彼なら……丁度いいかもしれないわね。静と同じ学校の子だし、近づくのも容易でしょう」

「ああ。しかし、彼女……静・ジョースターが、まさか生きていたとはな……」

「少し驚いたけど、そうね。彼女なら納得だわ。私は彼女のそういう所を、すごく尊敬している。彼女はコンプレックス等、弱いところが沢山ある。それが……彼女の強さなのよ。彼女の強さになっているのよ。弱さを強さに変える、そういう所が尊敬出来るのよ……」
以下略



25: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2013/10/30(水) 23:05:06.91 ID:eT7JBZAL0
「ぜぇーんぶ、貴方がやったことなのよ」

「ぼ、僕が……?」

「そう。貴方は『矢』に選ばれたの。『矢』の力によって、貴方は……こんな力を手に入れたのよ」
以下略



26: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2013/10/30(水) 23:07:04.86 ID:eT7JBZAL0
「彼らは、貴方に危害を加えようとした。きっともっといっぱい、社会の弱い人達を食い物にしてきたのでしょうね。彼らが死んで、喜びこそすれ、悲しむ人なんているかしら?」

「しかし……しかし、僕は……!」

「貴方の能力は素晴らしいわ。……社会のゴミを、本当のゴミに変えることが出来るのだもの……確かに、貴方が彼らを殺したのは事実。それは恐ろしいことかもしれない。……だけど、貴方は社会のゴミ掃除をしたのよ?人々から喜ばれることをしたのよ?どうしてそんなに、怖がっているのかしら?ねぇ……?」
以下略



27: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2013/10/30(水) 23:09:44.79 ID:eT7JBZAL0
「それでも恐ろしいと思うなら、それでも怖いというのなら……私が、この有栖川メイが、貴方を導いてあげてもいいわ」

メイの指が僕のあごをなぞる。
背筋がぞくぞくした。恐怖で、ではなく、興奮で、だ。

以下略



28: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2013/10/30(水) 23:10:27.71 ID:eT7JBZAL0
僕の『何か』が変わっていった。


29: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2013/10/30(水) 23:11:38.44 ID:eT7JBZAL0
「それなら……『忠誠』を」

するり、とメイが靴を脱いだ。
素足だ。すべすべで、贅肉とか出っ張った筋肉とかいう無駄が全くない。
洗練された、細くて長い足だ。
以下略



30: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2013/10/30(水) 23:15:03.63 ID:eT7JBZAL0
「『友達』という関係に……少し、『忠誠』が加われば……それはとても、すごく素晴らしい関係になる」

「……『忠誠』……だって?」

ごくり、と生唾を飲み込む。
以下略



313Res/112.52 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice