過去ログ - ウートガルザロキ「あなたの願い、叶えます」
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871:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/29(水) 00:05:05.06 ID:eYXHsm/SO


彼を知り、己を知れば百戦殆うからず。


まず、天井がした事は自分の手札の確認だった。

具体的に言えば、叶え屋の生活スペースでコーヒーを啜っているであろう木山に「君は何ができる人間か」を聞きにいった。

そして。

「あ、いやこれはだね」

全裸に白衣の木山に出迎えられた。

「…『脱いでも構わないが下着まで』と言ったはずなんだが」

「……暑くてね」

「今は秋だぞついでにさっき暖房も切った」

どこまでも真っ直ぐな眼をしている脱ぎ女に呆れ、額に手をやる。

「…ハァ、もういい。貴女がいいなら私も何も言わない」

「すまないね。よいしょ」

「だが更に脱いでいいとは言っていない」

最後の一枚に手をかけた木山の手をガシッ!っと握り、最終防衛ライン『白衣』だけは死守する。

流石の天井もマッパウーマンとにこやかに対話をできるほどアイアンハートではなかった。


「全裸ではなく、あくまでも白衣着用を義務づけるとは…君はそういう性癖なのかい?」

「何興味深そうな顔をしてやがるんだ変態」

「失敬な。私のこれは性癖じゃないよ。ちなみに、精神医学では『露出症』というものがあってだな」

「ならいい医者を紹介してやる。話が進まんから口を挟むなよ?今から―――」


手札を確認するだけなのに、何故こんなに疲れなければならないのか天井はわからなかった。





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