過去ログ - ウートガルザロキ「あなたの願い、叶えます」
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以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/29(水) 00:23:27.56 ID:eYXHsm/SO
「でも。今の同僚が私を引き留めてくれたんだ。」
「『俺んとこで、働けよ』と」
「私が作った料理を食べて、『美味しい、また食べたいよ』と言ってくれた。」
今は留守にしている二人の同僚の顔が思い浮かぶ。
思わず、木山の肩を掴んでいた。
「ここは、私が初めて…学園都市でできた"居場所"なんだ」
「……」
「失って、たまるか…っ!今度こそ、守ってみせるんだ!もう、何一つ『学園都市』に奪わせてなるものか!」
気づけば、拳が真っ赤になるくらいに握りしめて震えていた。
「いいか、もし貴女が出ていったり、第二位が貴女を使ってこの街を更にどうにかしてしまったら。
私の"居場所"は直接、間接的に失ってしまうんだ!」
「頼む、木山!私の"居場所"を一緒に守ってくれ!!!」
木山は黙って、じっと聞いていた。
そして。
「……ハァ。わかったよ。私の負けだ。」
「やって、くれるのか」
「ああ。私もできる限りの事をしよう。第二位に、一泡吹かせようじゃないか」
ニッコリ微笑んで。
「「よろしく頼む(よ)」」
二人の研究者は握手を交わした。
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