129: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/02(土) 18:28:06.41 ID:199Q0AEFo
不意に、足元の反発力が消える。
遠くに見える、黄昏れに染まった、東京の街。
高い湿度によって、多少モヤがかかったかのような遠景が、徐々に、下から顔を出す、手前のビルによって遮られていく。
自由落下時に特有の、内臓の裏返る感じ。
それが、凛の脳が受け取った、最後の知覚だった。
――地に、鮮やかな、紅い花が、咲いた。
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